先だって翻訳者登録を申し込んだ株式会社メディア総合研究所から、登録手続き用のファイルがまとまって届きました。その中に振込口座登録用紙が入ってましたー。
フリーランスになったら専用の銀行口座は作るつもりでいたので調査はしていましたが、最終決定をしたわけではありませんでした。おかげで決心がつきました。東京スター銀行にします。
利用シーンをイメージする
銀行と一口にいっても、都市銀行、地方銀行、信託銀行、ネット銀行などなど沢山カテゴリがあります。信用金庫だって実質は銀行です。私が借りた住宅ローンは労働金庫からでした。知ってます?「ろうきん」。ろうきんも事業内容は銀行です。
それぞれに特徴があるので、全ての人にベストな銀行などあるはずありません。ですので、自分の現実的な利用シーンを想像することが大事。それに合った銀行にすべきです。私の場合はこんな感じでした。
- みずほ銀行に生活用の口座をすでに保有(メインバンク)。
- 事業用口座を作る銀行では普通預金口座以外、他のサービスは使わない(顧客としてのステータスは最低)。
- 事業用口座への外部からの入金はエージェントからの翻訳料のみ。
- 事業用クレジットカードは事業用口座で決済する。
- 事業用口座にたまった資金は月に一度決まった日にみずほ銀行に送金する。(サラリーマンが月に一度給料をもらうイメージ)
- 事業用口座から現金は引き出さない。現金引き出しはみずほ銀行限定。
- 事業用口座の残高が不足しそうだったら、みずほ銀行から送金する。
以上から、私にとっての事業用口座選びの条件は、他行(みずほ銀行)向けの送金手数料が無料であること。しかも利用条件など無しで。そこさえ押さえれば、ATMでの引き出し手数料が高かろうが、預金金利が低かろうが関係ありません。
他行向け送金手数料が無料の銀行は?
他行向けの送金手数料が無料になる銀行は結構あります。ただし、色々条件がある銀行がおおいです。ステータスとかステージとか〇〇プログラムとかいうアレです。無条件で他行向け送金手数料が無料になる銀行は少なく、ネットで調べたところ、GMOあおぞら銀行、住信SBI銀行、ソニー銀行の3行。実質無条件・実質無料の東京スター銀行を入れると4行です。
GMOあおぞら銀行・住信SBI銀行・ソニー銀行の3行については、他行向け手数料が無料なのは月1回まで。一方東京スター銀行は月3回までです。
東京スター銀行の”実質無料”の仕組みは、送金時に手数料330円を一旦は口座から引き落とすものの、翌月第一営業日にキャッシュバックされるというもの。これが月3回まで適用されます。そのための条件とは、
- 東京スターダイレクト(インターネットバンキング)にご登録いただいているお客さま
- 「スターワン口座取引明細書」の郵送設定を「郵送しない」としていただいているお客さま
とのことになってます。
ただ、「インターネットで新規に口座開設いただくお客さまは、口座開設完了の段階で(1)(2)共に条件を満たしています。」ということなので、ネットを使って口座を開設すれば自動的に適用されます。
真正無料1回 vs 実質無料3回
GMOあおぞら、住信SBI、ソニーの他行向け送金手数料無料はわかりやすいです。口座残高が10,000円の場合、10,000円全額をみずほ銀行に送金できます。
東京スター銀行の場合はそうはいきません。口座残高が10,000円の場合送金できるのは手数料分を差し引いた9,670円が上限です。そして翌月の第一営業日に銀行側から330円が振り込まれるという形になります。この330円は送金しようがありません。東京スター銀行は口座残高が331円以上ないと、1回足りとて送金できないのです。
まぁ、この程度は大きな問題ではないです。より実務的課題は東京スター銀行からみずほ銀行に送金するたびに、会計処理として330円の未収がたつこと。翌月にキャッシュバックがあったら、それを消し込まなければいけないこと。多少手間ですね。
ここまで考えていたところで、メディア総合研究所から振込口座登録用紙が送られてきたのでした。半ば「えいや」で、東京スター銀行に決めました。
事業用口座からみずほ銀行への送金は月1回を想定していますが、仕事をし、生活をしていれば何が起こるかわかりません。月2回、3回と送金する必要があるかもしれません。後日のキャッシュバック方式とはいえ、東京スター銀行の実質月3回無料は魅力的で、最後はそれが決めてとなりました。
それと直接的なメリットではないですが、東京スター銀行には店舗網があります。ネットで口座を開設する際にも実在の支店を選ぶ必要があります。私は沿線にある東京スター銀行にしました。電車に乗っていれば見える支店です。いざとなれば、その店舗に行って相談もできるというのも、ちょっとした安心材料です。
銀行口座の名義は?
私は翻訳を副業としていくうえで、屋号はつけます(税務署にはまだ届けてないですが)。
でも銀行口座は個人名義で開設します。
屋号での銀行口座開設は、個人名義で口座を開設するのに比べ基準がきびしいようです。あえてフリーランスや自営業の方が屋号名義の口座を開設するのは、それが信用につながる場合があるからです。小売業の方がインターネット販売を行った場合、振込先として個人名義の口座より屋号名の口座を指定するほうが買い手に安心感をあたえるでしょう。〇〇銀行XX支店 No. XXXXXXX 山田太郎 < 〇〇銀行XX支店 No. XXXXXXX 山田商店 です。
屋号名口座ではクレジットカードも問題になります。一般カードの多くは銀行口座とカード所有者の名義の一致が発行条件なので、屋号名銀行口座に紐づけることは出来ないと考えていた方がいいです。事業用クレジットカード(ビジネスカード)であれば屋号名銀行口座に紐づけできますが、一般カードに比べ選択肢が大幅に少ないことが弱点です。
フリーランスの翻訳者が屋号名義の銀行口座を開設するメリットはほぼ無いでしょうね。そもそも屋号すら必要ないでしょうから(クライアントから個人名義の口座には振り込めないと言われたら別です)。
ということで、銀行問題が片付いたので次は事業用クレジットカードの発行です!
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50歳代後半の男性会社員です。一時実務翻訳の勉強をしいて、仕事を貰えるレベルにはなりましたが気が変わり方向転換。ブログのテーマも実務翻訳から英語学習全般に変更の方向です。詳しい自己紹介はこちら。
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