2020年2月にMRI語学教育センターの通信講座で翻訳を学び始めてから約1年、先月末にビジネス・経済Step2(プロ)の日英講座を修了しました。何とか基準の点数をクリアし、同センターの運営会社である(株)メディア総合研究所への翻訳者登録の手続きに入っています。
翻訳者登録の仕組み
MRI語学教育センターの翻訳通信講座は3つのステップから成り立っています。
もっとも基本的な講座が「基礎から学ぶ実務翻訳講座」。次がStep1(実践)、最後がStep2(プロ)です。Step1(実践)とStep2(プロ)では、以下の8つのジャンルから自身の進むコースを、それぞれ日英か英日で選ぶことになります。つまり16種類のコースですね。
- IT・コンピュータ
- 先端テクノロジー
- 契約・法務
- ビジネス・経済
- 社会・文化
- 環境・自然科学
- 工業技術
- 医学・薬学
翻訳者として登録してもらうにはStep2(プロ)で一定以上の成績を残すことが必要です。具体的には10回提出する添削課題の平均点が90点以上になることです。
基礎から学ぶ実務翻訳講座やStep1(実践)は、Step2(プロ)の前提条件とはなっていません。自信があればいきなりStep2(プロ)を受講することもありです。自信がある人ならお金払って受講して、、、というプロセスではなくトライアルを選択すると思いますが、、、。
90点に満たなかったら、、、
追加料金を払い「Step2(プロ)専修科」を選択することが可能です。テキストは引き続き同じものとなります(Step2(プロ)のテキストは20回分の課題を収録しています)。
専修科では添削課題を5回提出します。5回の平均点が90点を上回れば晴れて翻訳者登録となります。
それでもダメだったら、もう一度だけStep2(プロ)専修科を繰り返すことができます。
さらにそれでもダメだったら、、、、。Step2(プロ)のテキストにはもう未提出の添削課題は残っていません。したがって、この「添削課題で平均90点以上」による翻訳者登録への道は閉ざされることになると思われます。MRI語学教育センターのHPや配布された資料での明言はありませんが、そう考えるざるを得ません。
平均90点が取れるかどうかの見極め
Step2(プロ)は一つ一つの課題の点数が翻訳者登録につながるので真剣勝負です。Step2(プロ)を通じて力をつけようとの考えはあまりお勧めしません。
最初の10課題で平均90点いかなかったら、あとは専修科で2回チャンスがあるだけです(5課題提出 x 2)。それでもダメだったらジ・エンドです。平均90点以上取れる目途がたたないうちに受講するのはリスクが高いのです。
では、どう見極めるのか?
Step1(実践)の点数が参考になると思います。Step1(実践)になると基礎から学ぶ実務翻訳講座と違ってジャンル別になりますし、課題も実践的なものになります。課題の原文がStep2(プロ)の方が少し長いですが、難易度は同程度。添削課題の採点基準もStep1(実践)とStep2(プロ)は同一です。(下記参照。90点未満省略)
96点~100点 | 簡潔で達意の訳文であり、容易に理解できる。ほとんど修正の余地はない。 |
90点~90点 | 十分理解できるが、格調や自然さの点で多少修正の余地がある。 |
Step1(実践)で90点を取るのが難しければ、Step2(プロ)でも90点を取るのは難しいでしょう。逆にStep1(実践)で90点台をクリアしているのであればStep2(プロ)でも90点台となることは大いに期待できます。
私はStep1(実践)を英日、日英の順番で両方受講しました。英日は基準点を取れず日英はクリアできていました。Step2(プロ)に進む際、Step1(実践)と同様に英日から始めようかとも考えました。
ただ英日から入り基準点に達しなかった場合はモチベーションが下がると思い、日英から始めることにしました。そして運よく10回の添削課題の平均点が基準をクリアし、翻訳者登録の運びとなりました。
現時点ではStep2(プロ)の英日をやるかは未定です。Step1(実践)の英日を終えてから英日の勉強はしていないので、基準点をクリアできる自信がありません。英日と日英は全く別物です。
今後の日英翻訳者としての需要によるだろうとは思います。そこそこ仕事があるなら日英オンリーでいるかもしれません。敢えて仕事の多様化という意味で英日での翻訳者登録を目指すかもしれません。
Step2(プロ)の料金
- 8ジャンルのうち1つ 日英 添削10回 ・・・ 63,800円(税込み)
- 8ジャンルのうち1つ 英日 添削10回 ・・・ 63,800円(税込み)
- 専修科(上記終了後の継続) 添削 5回 ・・・ 30,800円(税込み)
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50歳代後半の男性会社員です。一時実務翻訳の勉強をしいて、仕事を貰えるレベルにはなりましたが気が変わり方向転換。ブログのテーマも実務翻訳から英語学習全般に変更の方向です。詳しい自己紹介はこちら。
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