MRI語学教育センター体験セミナー

1月22日に、大手翻訳会社である(株)メディア総合研究所が運営するMRI語学教育センターの体験セミナーに行ってきました。

体験セミナー案内

MRI語学教育センターは主に実務翻訳の通信講座を提供していますが、入門編とも言える実務翻訳基礎講座のみ、通信だけでなく通学講座も提供しています。実務翻訳基礎講座は英文和訳と和文英訳の2コースあり、それぞれ3か月の通学コースで、交互に年2回づつ開講されています。体験セミナーはその合間に年に4回開催されている模様です。

会社帰りに地下鉄副都心線の北参道から徒歩で向かいました。案外細い路地(ある意味住宅街)を通り6-7分で到着。帰りはJRの代々木から帰りましたが、代々木までは一本道なのでそちらの方がわかりやすいです。ちょっとだけ代々木の方が距離がありますが。

体験セミナーは19時開始20時30分終了。19:00-19:30は英文和訳の体験、19:30-20:00は和文英訳の体験、20:00-20:30は翻訳業界及びメディア総合研究所とMRI語学教育センターの説明、Q&Aの3部構成でした。参加者は私を入れて11名。男性5名、女性6名。多分20代の人はいなかったんじゃないかな、、、。もちろん定かではありません。

英文和訳

最初の英文和訳の講師は、高橋直行さん。通学コースの英文和訳の講師の方です。事前に課題が出されていて、その英文をどう和訳するかというセミナーでした。高橋さんの説明では、英語は名詞的な表現が多く、日本語は動詞的な表現が多く用いられるとのこと。今まで考えてもみなかった視点です。例えば、英語の「前置詞句+名詞句」部分は、「接続詞+動詞句」に読みかえて訳すと自然な日本語に仕上がるとのこと。

despite the Asia region’s many successes => although the Asia region has many successes

remainという単語も日本語に訳すときは、”依然として”という副詞を補って訳すという具体的なアドバイスをもらいました。こういったものは、翻訳技法というそうです。最近うっすらと気づいていたことですが、この体験レッスンを通しても、日本語力が必要だというのが理解できました。自然な日本語というのは難しいです。

和文英訳

第二部は和文英訳。講師はカナダ出身のMr. Keith Brady。通学コース和文英訳の講師です。体験レッスンは英語で進行しました。Mr. Bradyによると和文英訳においてはKISS(Keep it short and simple)が大事とのこと。事前課題の解説もKISSであるかどうかの視点が中心でした。ちなみに、KISSは文芸翻訳には当てはまらないそうです。もう一つポイントだったのが、日本語がdramaticだった場合は英語もdramaticにすべしとのこと。例えばは、”高騰”だったら、それに応じた英語もincreaseのような平凡は単語ではなく、sourを使うべきとのことでした。

翻訳業界&メディア総合研究所

第三部は、教務課の方からのお話。下記のようなパワポのハンドアウトに沿って説明がされました。

MRI語学研究所説明パワポ

上のパワポにあるとおり、最初は翻訳業界の話。なんと都内だけで500-600の翻訳会社があるそうです。200-300社位かなと思っていたので想像の倍でした。ただ、ほんの数人で経営しているような規模の小さい会社が多いそうです。メディア総合研究所の規模は都内で3位、全国5位ということ。堂々の大手なのです。

翻訳者はほとんど在宅で、登録している会社数が4-5社という人が24.8%でトップシェア。実際に仕事を受けている会社数となると数が減り、恒常的な取引先が1社の人がトップで30.5%、2社が続き26.5%ということでした。年収については100万円未満から1000万円以上まで分散しています。ボリュームゾーンは、200-300万円が16%、300万円ー400万円が16%、400万円ー500万円が12%といったところでした。

ところで、下記の記事で翻訳学校の情報収集の記事を書いた際、MRI語学教育センターのパンフレットは、体験セミナーに行って入手するとしていました。

 翻訳学校の情報収集

当日各自に配布された封筒の中に、しっかり講座のパンフレットも同封されていました。よかった。

通学講座パンフレット
通信講座パンフレット

MRI語学教育センターは、最終レベルの通信講座の添削問題で平均点90点以上で終了した人は、メディア総合研究所に翻訳者として登録できる制度があります。教務課の方の説明によると、なんと受講者の30%~50%が翻訳者登録となっているそうです。想像していたよりも全然高いです。

上の写真の実務翻訳基礎講座のパンフレットには、「、、、その頭脳ともいえるのが1,000名にもおよぶ登録翻訳者で、その多くが当センターの翻訳講座を優秀な成績で終了した受講生です。」とも書かれています。”その多く”がどれくらいの割合かはわかりませんが、上記の登録率を考えると少なくはないはずです。これは励みになりますね。

他の学校はパンフレットの閲覧のみで説明会には参加していませんが、ここにしようかなと考えています。

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