首都圏には、いくつか翻訳スクールがあります。
3大”通訳”スクールといわれている、サイマルアカデミー、インタースクール、ISSインスティテュートは、翻訳講座も提供しています。翻訳講座だけを提供しているスクールとしては、フェローアカデミーやサンフレアアカデミーなどがあります。
そういった学校は大抵の場合初級講座があり、内容的には翻訳というより英語そのものの学習が中心となっているようです。例えば、フェローアカデミーの「翻訳入門」のシラバスは以下のとおりです。
- 英文解釈から翻訳へ
- 代名詞
- 関係代名詞
- 無生物主語
- 受動態
- 不定詞
- 動名詞
- 分詞構文
- 時制
- 完了時制
- 接続詞
- 比較表現
- 否定構文
- 前置詞
- 仮定法
- 会話文
- 長文
- 総仕上げ
極めて英文法の項目ですね。
そこで、スクールに通い始めるまでの間、自分で出来ることとして英文法の復習をしようと思い立ちました。
引っ張り出したのは、7-8年前に購入した「頻出英文法・語法問題1000」。

書いているのは河合塾の先生で、完全に大学受験用です。とはいえ、重要な点は網羅されており、自分が何となく理解していたことを、文法的にきちんと解説してくれるので「そういうことだったのか」という気づきも多いです。説明として使われる用語が、目的格だとか原型不定詞だとか副詞句だとか、堅い表現なのも受験生用の特徴。ただ、本書の解説を読んでいると、「ルールばかり覚えさせられると、英語やになっちゃうだろうな」と感じます。やはり、出来れば英文法は、演繹的ではなく帰納的に身に着けるのが理想ですね。
話は戻ってこの本ですが、問題集が別冊になっていて、そっちは薄いです。

ですので、薄い問題集を携帯して通勤電車の中で問題を解き、帰宅後に本体の解説をじっくり読むという利用方法が可能です。
大学受験からは35年以上経っていますが、とりあえず8割方問題は解けます。残りの2割は、理解が曖昧だったり、そもそも知らない語法だったりするので勉強になります。
つい先日見送りが決まった、大学入試への英語民間試験導入経緯が非難されるなど、何かと批判される日本の英語教育ですが、英文法の参考書・問題集を利用するのは悪くないと思います。多少堅い表現は混じるかもしれませんが、取り上げられているのは正しい文法です。
英文法を今一度鍛えなおすのなら、大学受験用の問題集お勧めします。
関連リンク
50歳代後半の男性会社員です。一時実務翻訳の勉強をしいて、仕事を貰えるレベルにはなりましたが気が変わり方向転換。ブログのテーマも実務翻訳から英語学習全般に変更の方向です。詳しい自己紹介はこちら。
コメント